分割対策として、まず行うべきことは、資産の把握です。まずは資産目録を作り、不要な口座を解約するなど、その時になって相続人が困らないよう準備してくことが大切です。
■銀行口座・証券口座
故人の銀行口座や証券口座の名義変更、解約などの手続きは、相続人にとって手間のかかる作業になります。その負担を減らすためには、不要口座は解約し、その上で口座の情報や残高、印鑑の保管先などを一覧表で管理しておくことをお勧めします。
■不動産
不動産は、評価も複雑で、分割しにくいという特徴があります。また登記内容によっては、更にややこしい手続きを必要とする場合があり、事前の確認が大切になります。①名義人などの登記情報、②土地、建物の面積、③大体の評価額、④権利証などの保管場所、を確認しておくとよいでしょう。登記簿謄本は、最寄りの法務局で入手することができます。
■生命保険など
生命保険などの加入情報も明らかにしておくべきです。保険証券や契約印の保管場所を定め、保険会社名、保険の種類、契約者番号などの情報とともに、保険証券などの保管場所も一覧表で管理しておきましょう。その他にも、互助会で葬儀資金を積み立てているとか、貸金庫を借りているとか、確実に伝わるように準備したいものです。
■その他
借金やローンなど、マイナスの財産についても、記録しておくことが大切です。
上記のような資産を把握するための一覧表の例を、下記よりダウンロードできますので、必要に応じてご利用下さい。
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